
プロの名トレーナーが言うアマチュア名選手の一番の高評価
「打とうと思った時にはその場にいなくなっている!」
正面から突進してくる相手に対して、流れるように美しい円の動きでいなす。
そんな円の動きだけで試合に勝てるようにまとめてみました。
位置移動して打つ!打った後は位置移動!
最初から正面切ってガチンコで打ち合う必要は無い。常に相手の的にならずにサイドから攻めて、相手が疲れたりひるんだりパンチが効いてチャンスが来るのを待つ。いやらしいボクシングと言われても構わない。賢いボクシングだと胸を張ろう。瞬時に相手のサイドに回ることが出来れば、横を向いている相手を攻めるのだから有利なのは当然。
円の動きで手数が少ないと逃げているのも同然に 見えてしまう。
手数の多い円の動きの達人、相手のサイドを維持しつつもいざとなったら打ち合っても強いナイスボクサーを目指そう。
● フォロー
0. 左サイドステップ(大きく速く)※これをやるだけで 相手の打ち気をそらし、リセット効果がある。
1. 左サイドステップ(大 きく速く)からジャブ2発(ジャブは回りながら打つ)
2. 右ステップから右ストレート右スリップ右サイドステップ
※(右ステップは右足だけ20㎝横に踏み出して相手の左ストレートをかわす)
右ステップから右ストレートはKOパンチになるように磨く事。
(右ストレートの後の右スリップは大きく)
3. 左フックで回る(左フックで回るのは状況によって1回、2回と使い分ける)
※左サイドステップと左フックを同時に行う。
左サイドステップを左足の左側面 に力を入れて力が流れずにストッピング効果をつけて行うと、倒せるパンチになる。
上記0を行ったらリズミカルに左回りを続ける。
1を 行ったらリズミカルに左回りを続ける。
2を行ったらリズミカルに右回りを続ける。
3を行ったらリズミカルに左回りを続ける。
1、2、3の順番で繰り返し練習する。
次に順番を自由自在に変えて練習する。
例えば
3-2-1
2-3-1
2-1-2
0-0-2-1
0-2-3-2
● フォローからブロック
左回りの時はそれを止める為に相手は右パンチを打ってくるので左ブロックをする事になる。右回りの時はそれを止める為に相手は左パンチを打ってくるので右ブロックをする事になる。
ブロックしてから返すパンチ
左フック(顔)から左アッパー(ボディ)と、右アッパー(ボディ)左アッパー(ボディ)は 攻撃して来た相手がひるむ程強く打てなければならない。
0. 左サイドステップから左ブロック(左スリップと同時に両テンプルと両脇を固めて相手のパンチをブロックして)左フック(顔)から左アッパー(ボディ)から左回り
1. 左サイドステップ(大きく速く)からジャブ2発(ジャブは回りながら打つ)左ブロック(左スリップと同時に両テンプルと両脇を固めて相手のパンチをブロックして)左フック(顔)から左アッパー(ボディ)から左回り
2. 右ステップから右ストレート右スリップ右サイドステップから右ブロック(右スリップと同時に両テンプルと両脇を固 めて相手のパンチをブロックして)右アッパー(ボディ)左アッパー(ボディ)
3. 左フックで回るから左ブロック(左スリップと同時に両テンプルと両脇を固 めて相手のパンチをブロックして)左フック(顔)から左アッパー(ボディ)から左 回り
右アッパー(ボディ)左アッパー(ボディ)から左フック(顔)右ストレート(顔)左フック(顔)左アッパー(ボディ)までつなげられるように練習しよう。(コンビネーション6)
● フォローからブロック3回
0. 左サイドステップから左ブロック右ブロック左ブロック左フック(顔)左アッパー(ボディ)から左回り
1. 左サイドステップ(大 きく速く)からジャブ2発(ジャ ブは回りながら打つ)左ブロック右ブロック左ブロック左フック(顔)左アッパー(ボディ)左回り
2. 右ステップ右ストレート右スリップ右サイドステップから右ブロック左ブロック右ブロック右アッパー(ボディ)左アッパー(ボディ)から右スリップ右回り
3. 左フッ クで回るから左ブロック右ブロック左ブロック左フック(顔)左アッパー(ボディ)から左回り
● フォローからワンツー
1. 左サイドステップからジャブ2発ワンツー
2. 右ステップから右ストレートワンツー右スリップ右サイドステップ
3. 左フックで回ってワンツー
次 に順番を自由自在に変えて練習する。
● フォローからワンツー上下
上下に打ち分けて打てるようにする。
1. 左サイドステップからジャブ2発ワンツー(ツーをボディ)
2. 右ステップから右ストレートワンツー(ツーをボディ)右スリップ右サイドステップ
3. 左フックで回ってワンツー(ツー をボディ)
● フォローダッシュ
左サイドステップからジャブ2発ワンツー右ステップから右ストレート(右 スリップ右サイドステップは入れない)ワンツー左フックで回ってワンツー
※ノンストップで一気に打つ。左サイドステップと右ステップ、左フックで回る足は 特に大きくして相手の側面から打てるようにする。
チャンスの時や奇襲をかける時に使う。
● ディフェンス
プレッシャー左スリップ左サイドステップ
プレッシャー右スリップ右サイドステップ
※6個の動きを数字を数えながらリズミカルに行うコンビネーションディフェンス。
相手の連打を落ち着いてさばくようにする。
(プレッシャーとは前方への両手ブロックを前足を踏み込むのと同時に行う事。
両手は拳を握って小さく強く相手のワンツーを しっかりブロック出来るように行う。
相手をロープに詰めた時に行うと正にプレッシャーを与える事になる。
プレッシャー を多用する事によって相手のノーモーションのストレートをブロック出来てもらわなくなるし、フェイントにもなり動きに機敏性を与える事になる。)
● 先手左から
左サイドステップ右ストレートワンツーから右ステップ右ストレートワンツーから左サイドステップ右ストレートワ ンツー
● 先手右から
右ステップ右ストレートワンツーから左サイドステップ右ストレートワンツーから右ステップ右ストレートワンツー
● 先手左から上下
左 サイドステップ右ストレート(ボディ)ワンツー(顔)から右ステップ右 ストレート(ボ ディ)ワンツー(顔)から左 サイドステップ右ストレート(ボディ)ワンツー(顔)
● 先手右から上下
右ステップ右 ストレート(ボ ディ)ワンツー(顔)から左 サイドステップ右ストレート(ボ ディ)ワンツー(顔)から右ステップ右ストレート(ボディ)ワンツー(顔)
※ 先手左からと先手右からは左サイドステップと右ステップは特に大きく行い、相手の側面から攻撃する。
フォ ローと違って右ステップは相手の左足の横に踏み出し、左サイドステップも相手の右足の横に左足を踏み出す。相手が打とうとする前に常に先手を取らなければならないので、決断力、俊敏性を研ぎ澄まさなければならない。これが出来ると、自分よりも総合力が上と思える相手をも圧倒する事が出来る。
円の動きの一つとして使う以外に、レフリーが「ストップ」をかけた時に準備して「ボックス」の「ス」の時には最初のパンチが当たるように心掛 ける。
これは、ダウンを取った時、取られた時、反則の注意が入った時、「ブレーク」の時にも必ず使う。「ブレーク」の時は一旦ステップバックしてから行う。
●秘技!裏技!移動ワンツー(ハーフタイムの声がかかった時に使う事にしている)
右ワンツーから左ワンツー
右ワンツーは相手の左ストレートを自分が左ストレートを打つと同時に右ステップでかわして右ストレート
左ワンツーは相 手の左ストレートを自分が左ストレートを打つと同時に左サイドステップでかわして右ストレート
どちらもKOパンチである。右ステップも左 サイドステップも今までとは逆に小さくする。
● コンビネーション2から回って打つ
左側にステップインしてから相手に接近し、左フック右フック左アッパー左アッパー右アッパー左フックを一気に打つ。
・最後の左フックと同時に左に回る。ワンツー又は右ボディアッパーを打つ。
・最後の左フックは普通に打ち、次に右フックを余分に打つと同時に右に回って左ボディアッパーを打つ。
コンビネーション2はくっ ついても負けない事をアピールする大事なコンビネーション。
声に合わせて反応して動けるように練習する。
●フォロー ●フォローからブロック ● フォローからブロック3回 ● フォローからワンツー ●フォローからワンツー上下 ● フォローダッシュ
● ディフェンス ● 先手左から ● 先手右から ●先手左から上下 ●先手右から上 下 ●移動ワンツー(ハーフタイム) ●コンビネーション2
★一番大事な ●フォロー 、● フォローからワンツー、● 先手左から、●先手右から
この4つを優先して上手く使えるようにしよう。
●フォロー 、● フォローからワンツーは相手が打って来た時カウンターの動きになり、● 先手左から、●先手右からは自分から大きく足を踏み出して行うのでその差を生かすように練習しよう。
※リズムを忘れない事、ワンツーのステップをしっかりと踏む事、息を合わせてスピードを意識する事、各ブロックの時の体の振りを大きくしっかりと行う事。