4月中旬午後2時頃、国道よりやや上流の浅瀬で、20cm級のヤマメのライズに出会った。
バシャッ!と全身を露わにした派手なライズで、すかさずキャストすると、フライの前後左右で一斉にバシャッ!バシャッ!とライズが起こった。どれを釣って良いのかオロオロしながらも、気を取り戻してフライを流すと、スーパーライズの割には爆釣とは行かず、ポツポツと釣れた。
水面にはこれと言った虫は見当たらない。落ち着いて考えればライズフォームからして、カディスピューパーのハッチだったのだろうが、突然の出来事に考える余裕も無く、この時期の定番フライ、ブルウィングオリーブを使った。それでも機嫌のの良いヤマメ達は、たまにはその色をカディスピューパーと信じて、銜えてくれたのだと思う。
対岸でキャストする友人と、二人で20尾も釣り上げた頃、ピタリとライズが止んだ。時間にして30分位だったと思う。後でその瀬を渡って驚いた。膝ぐらいまでは有ると思っていた水深が、15cm、足首程である。踏み潰すほどいたヤマメ達の気配は全く無く、キツネにつままれた気分だ。石がヤマメに化けていたのだろうか。この釣りの神秘性が、たまらない魅力だ。
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