元々、素晴らしいアウトボクサーだった任選手は、ファイタースタイルに変えて9勝1敗と言う好成績。ガードを固めてファイタースタイルで戦う方が楽と言う事で、今回の決勝の相手のように自分より背の低い相手でもリーチを生かさずにファイタースタイルを貫いてしまったところが、今後の課題となる。
長い間積み上げてきたアウトボクシングも練習でやらなければ使えなくなる。
せっかくオールラウンドのボクシングが出来る選手なのだから、相手をよく分析してラウンド毎の作戦を組み立てて、離れて良しついて良しのボクシングをして欲しい。
決勝戦に参加した選手は全員が強くハイレベルで、見ごたえの有る試合でした。
優勝選手の中から誰が全日本王者になるか楽しみです。
チーム徳 任選手は日体大サウスポー選手にポイント勝ち(ジャッジ5人5-0判定)
試合後安堵の一時
今年の参加選手は良い選手が多い。
明日の決勝は、ライトフライ級の東大の選手、フライ級の拓大、立教大の選手、バンタム級の日大、大東文化大の選手、ライト級の東京農大、日大の選手に注目だ。
試合会場
試合の前のウォーミングアップを行う選手達
うちのチームの任選手の前に行われた試合。東京農大vs国学院大
チーム徳 任選手はポイント勝ち。60-56が二人、59-58が一人、60-58が一人、反対に60-58が一人。
任選手は強烈なボディアッパーを中心とした乱打戦を制した。要所要所で右のサイドステップを多用して位置移動してからの攻撃が有効だった。次回は11日の準決勝(日体大のサウスポー選手)。
今回の参加選手全般に言えることは、良いボディブローを打つが逆に相手のボディブローに対する防御がなっていない。
リードパンチで試合をコントロールして遠距離を確保出来る選手がいない。
リードストレート1発打って相手の前進のプレッシャーが強いと、諦めてすぐに接近戦、乱打戦になってしまう。
もっと強いリードをダブル、トリプルで打って左右にサイドステップしながら回せるボクシングと、リードを打って相手が入って来たら鋭いカウンターを打って距離を維持出来るボクシングが必要だ。そしていざ接近戦になっても負けない技量を発揮してほしい。
サウナなんてもんじゃあ無い。
顔が真っ赤になりシャワーを浴びた後も吹き出るように汗が止まらなかった。
1ヶ月半練習に出られなかった。練習日になると店(焼肉屋)に予約が入ったり、お客さんで満員になる事が続いた。
体の中に溜まった毒素を早く汗で出さなくてはと焦っていた。それにしても汗が出すぎだ。
部室に後援会やOB達でクーラーを設置してあげようと思った。
チーム徳から任選手が参加します。
昨年は全日本実業団で優勝、椎間板ヘルニアの痛みを我慢して出場した全日本社会人選手権では優勝した選手に僅差のポイント負け。
一昨年の東京都選手権では全日本2位の法政大学の選手に勝って優勝。
70戦のキャリアを生かして、今年こそ全日本選手権で優勝を狙います。
日野健保プラザで13時試合開始です。
今の焼肉店をいずれは閉めて他に移るか、兼ねてからの夢であるボクシングジムにするかも決まらぬまま物件を見た。
ダンス教室だったらしく壁には大きな鏡が貼られ、更衣室、トイレ、水道、防音設備。
リングとシャワーだけあればすぐに始められそうな喉から手の出そうなつくりだった。
でも人通りが少ないし1階なのに外から見えないし入り口が奥まっていて入りにくい。
ボクシングだとどうしても採算が取れない。
ロッカーやシャワーが充実していて公園や良いランニングコースが近くに有れば、今はやりのランナーズステーションも兼ねて運営出来るかもしれない。ランナー達が走る時間帯にボクサー達も走らせれば、ボディガードの役割もして一石二鳥だと思う。雨の日にはロープやランニングマシンをジム内で利用してもらえば良い。
また近所のお年寄り達がジム内で足湯にでもつかってコミュニティの場としながら、ボクシングの練習を見たり軽い運動をしてシャワーして帰るような場になれば良いかも知れない。
他のジムにも呼びかけてボクシングのスパーリング大会を主催すれば集めた参加費で運営の足しになるとも思う。
特別集中指導コースを作り、1回数千円の指導料をもらってマンツーマンで教える人気コース等も作らなければ収入が見込めない。
それでもまじめに通う会員が100人以上いなければ、経営は難しいと思う。
他の業種の経営が安定していて趣味で出来るか、店舗を借りるのではなく自分の持ち物の場合、又は事業上の借金が全く無くて欲をかかない生活を決めたのならば出来ると思う。
初心者のメンバーが基礎練習をこなしている間に、レギュラーメンバーが「リードからフォロー」、「リードからブロック」、「リードからコンビネーション」をシャドーとミットでハードにこなす。後で初心者メンバーと合流して鏡に向って基礎練習を全員で行った。
私はレギュラーメンバーが基礎練習をする姿が好きである。
私の脳裏には昔、柴田国明さんの世界Jライト級タイトルに挑むアルフレッド・エスカレラが、公開練習で鏡の前で初心者のように基礎練習を始めたのを見て、当時の記者が「只者ではない。すでに世界チャンピォンのオーラを感じる。」と書いた記憶が刻まれている。
リング上での筋トレにより出来たART「熊の足跡?」
テーマ:美しいボクシング
今日は美しいボクシングを心がけて「フォローからワンツー」を合同練習でしっかりと全員が習得して、ミットで実際に打って、最後は一人ずつシャドーをしてもらって美しいボクシングになっているかを確認します。
1.左サイドステップ左ジャブ2発からワンツー~2.右ステップ右ストレートからワンツー~3.左フックで回ってワンツー
次に順番を変えて
3.左フックで回ってワンツー~2.右ステップ右ストレートからワンツー~1.左サイドステップ左ジャブ2発からワンツー
更に順番を変えて
2.右ステップ右ストレートからワンツー~3.左フックで回ってワンツー~1.左サイドステップ左ジャブ2発からワンツー
以上3つの動きを先手で自分から打って行くのと、相手の攻撃時にカウンターで打つのを使い分ける。
相手がどんどんプレスをかけて来ても1から2、3と位置移動をしながら対応できるように間を置かずに継続して打てるように練習しておく。
リズミカルなステップと流れるような円の動きと脇の締まったワンツーを意識して美しいボクシングを実践する。闘牛士になった気分で行う。
左サイドステップからジャブ2発を回りながら打つと、動かない相手ならば相手の真後ろまで位置移動出来る。相手は追ってくるものだが、ステップを早く大きく行えば相手が振り向き追いついた途端にワンツーが入る事になる。
左フックで回った時に、その左フックを空振ると相手の正面に左頬をさらけ出してしまう事になる。それも想定して、空振った場合は更にもう1発左フックで回れるように準備しておく。
自分から先手で打つ場合は1の左サイドステップ、2の右ステップ、3の左フックで回るステップは、全て相手の視界(ワンツーストレートの軌道)から消える位大きい方が良い。
特に左サイドステップは相手が攻撃を仕掛けようとする直前に行えばリセットとなり、自分のペースで攻撃する事が出来る。
声援に合わせた動き
練習の時も試合の時も、この声援9種類に対応して動けるように練習する。
この声援9種類の中にチーム徳の技の全てが入っている。(★と☆は特に大事なもの)
1.★フォロー
(フォロー7種類)、☆リードからフォロー、☆プレッシャーからフォロー、・ディフェンスからフォロー、・先手フォロー、☆チャンスからフォロー、☆フォローからワンツー+ワンツーからフォロー・ロープ際フォロー
2.★リード(攻撃リード、ジャブ、色んなジャブ)からブロック4種類
3.★リード(攻撃リード、ジャブ、色んなジャブ)からコンビネーション
4. 上下
5. ナイスボディ
6. ストップ、ボックス
7. ハーフタイム (裏技4種類)
8. ホールド
9.★ラスト30
練習内容
前回の練習と同じ動きを「フォロー」と名付けた。うちのチームの代表的な技である。
★フォロー
1.左サイドステップ左ストレート~2.右ステップ右ストレート~3.左フックで回る~4.右ボディアッパー2発~5.左ボディアッパー2発
★フォローのバリエーション(8種類)
① ディフェンスからフォロー
② リードからフォロー
③ 先手フォロー
④ プレッシャーからフォロー
⑤ ワンツーからフォロー(位置移動)
⑥ フォローからワンツー
⑦ チャンスの連打の後フォロー
⑧ ロープ際フォロー
※⑤~⑧は「4.右ボディアッパー2発~5.左ボディアッパー2発」は使わず1~3で回る事に専念する。
※⑥~⑧は1.左サイドステップ左ストレートを左サイドステップジャブ2発以上に変えて、3.左フックで回るは1発ではなく2発で回る。
自分が攻めた後相手が攻め返して来た時にも使う。
1.左サイドステップ左ストレート~2.右ステップ右ストレート~3.左フックで回る~4.右ボディアッパー2発~5.左ボディアッパー2発
※4.右ボディアッパー2発(心臓のとなりの脇に打つ)は、1発目が入ったら同じ場所に打つがブロックされたら2発目はアゴに打つ。5.左ボディアッパー2発(肝臓に打つ)も、1発目が入ったら同じ場所に打つがブロックされたら2発目はアゴに打つ。
・みんなで1から5まで数えながら何度も繰り返しシャドーする。
・対面練習で相手に左ストレートを打ってもらい、1から5までをカウンターで打つ。
・対面練習で1から5までを全部先手で打つ。
・1からワンツー2からワンツー等、1から5までワンツーを入れて打つ。
・1から5までをプレッシャー(左足のステップと共に両腕の構えに力を入れて前方に5cm程出すフェイント)を入れてから打つ。
・1から5まで自分なりに順番を変えて使ってみる。
・特に左ストレートに自信を持っていて多用してくる相手には、早い時期に4.右ボディアッパー2発、又は2.右ステップ右ストレートを打って、得意な左ストレートを出せなくする。
●きおつけ、礼
●構え 1分以上
●ステップ
・前進 連続でリング端まで
・連続前進 連続後退 3歩ずつ
・連続左右
・前進→左→後退→右
・前進→右→後退→左
●打撃
・止まって左ストレート 何回も
・右ストレート
・ワンツー左ストレート
・1歩前進ワンツー(踏み込んでから止まってワンツー)
●サンドバック
・踏み込まずに右ストレート
・ワンツー
・ワンツースリー
・自由に連打
●グローブつけて体面
・左ストレートを右ブロック
・左ストレートをパリー
・ワンツーをパリー
・ワンツースリーフォーをパリー
●2分間シャドー
●ロープ2分
●腕立て20回
●腹筋 肩つかんで膝上げて20回
●きおつけ、礼
ガード固めてジャブ2発
ガードは右手人差し指から小指までの4本分のクッションをを鼻柱の上にかぶせて、親指は下唇の真下のアゴにつける。
ハーフタイムまで
ミットの持ち手がミットの面で左ストレートを思いっきり打ち、それを固めたガードで受けるのと同時に左ストレートを相打ちし、更にもう1発左ストレートを打つ。
残り1分30秒
ミットの持ち手が最初の左ストレートをよけて(右、左、下、後ろ等に)、ミットの面で左ストレートを思いっきり打つ。打ち手は1発目はよけさせて返って来るミットの面を固めたガードで受けるのと同時に左ストレートを相打ちする。
2.ミット練習
前記(1.ミット練習)のガード固めてジャブ2発を行いながら
ジャブ1発からワンツー、ジャブ2発からワンツー、ジャブ3発からワンツー
ワンツー1回、ワンツー2回、ワンツー3回
リズミカルにのびのびと楽に、スピーディーに綺麗に強くと使い分けて打つ。
3.ミット練習
前記(2.ミット練習)と同じ事をしながら「ブロックからカウンター」を行う。
① 相手の右をブロックして左フック(顔)左アッパー(肝臓)
② 相手の左をブロックして右ストレート(顔)左アッパー(肝臓)
③ 相手の右ボディをブロックして左フック(顔)左アッパー(肝臓)
④ 相手の左ボディをブロックして右アッパー(脇の下・心臓の横)左アッパー(肝臓)
残りのラウンドはシャドーサンドバックで復習
ボクサーならばジャブ1発からワンツー、ジャブ2発からワンツー、ジャブ3発からワンツー
ワンツー1回、ワンツー2回、ワンツー3回は自由自在に打てて当たり前じゃなければならないのだが、改まって打ってみると意外とすんなり出来なくなっている。初心に戻って毎日しっかりとこなさなければいけない。
私も遠からず今の仕事は辞めて、最初の設備だけで仕入れや出費のほとんどいらない体一つでやっていける仕事を考えています。
今は学校の設備を借りて週1~2度のペースでボクシングの練習会を行ってますが、自分のスペースを確保してアマチュアのボクシングジムを作りたいと思っています。あくまでも理想ですが押さえで小さな食堂を隣に付けて営業したいです。
今の「チーム徳」のメンバーを中心に人数を集めて、自分が通って学ぶ立場だったらどう言うジムが理想かをよく考えて、初心者、経験者を問わずみんなが楽しめる練習メニューとシステムを作りたいと思います。
夜遅くまで営業するジム、今のように部活的な練習方法と自由練習、基礎集中指導練習、フィットネス、エアボクシング等、考えると限が有りません。
今自分が抱えている色んな問題が解決して、新たな道が開ける事を切に願います。
全員で体操
第1R リズムステップ
第2R 足の交差運動
第3R お互いグローブをはめてよけ方のフォームの練習と打ち方のフォームの練習
1分目 相手の左ストレート、左フック、左ボディアッパーに対してガードをしっかり固めた右ステップでかわす。(全部同じ形でかわす。フック、アッパーはブロックになる。)
2分目 相手の右ストレート、右フック、右ボディアッパーに対してガードをしっかり固めた左スりップでかわす。(全部同じ形でかわす。フック、アッパーはブロックになる。)
3分目 1分目と2分目にやった打ち方を順番フリーで打ち、よける方は全てフォーム通りによける。
第4R 打つ方とよける方が交代
第5R 打つ方はジャブワンツーを打ち、機を見て左フック、左ボディアッパー、右フック、右ボディアッパー等を単発で打つ。よける方はジャブワンツーはパリー(ブロックパリーで小さく。ワンツーのツーをブロックパリーする時はなるべく同時にサイドステップをする。)で、左フック、左ボディアッパー、右フック、右ボディアッパー等は第3R、第4Rのよけ方で。
第6R 打つ方とよける方が交代
第7R ミット(ブロックからカウンター)※3,4,5,6Rのよけ方と同じ形で
① 相手の右をブロックして左フック(顔)左アッパー(肝臓)
② 相手の左をブロックして右ストレート(顔)左アッパー(肝臓)
③ 相手の右ボディをブロックして左フック(顔)左アッパー(肝臓)
④ 相手の左ボディをブロックして右アッパー(脇の下・心臓の横)左アッパー(肝臓)
第8R ミット(ブロックからカウンター)交代
第9R ガード固めてジャブ2発
ガードは右手人差し指から小指までの4本分のクッションをを鼻柱の上にかぶせて、親指は下唇の真下のアゴにつける。
ハーフタイムまで
ミットの持ち手がミットの面で左ストレートを思いっきり打ち、それを固めたガードで受けるのと同時に左ストレートを相打ちし、更にもう1発左ストレートを打つ。
残り1分30秒
ミットの持ち手が最初の左ストレートをよけて(右、左、下、後ろ等に)、ミットの面で左ストレートを思いっきり打つ。打ち手は1発目はよけさせて返って来るミットの面を固めたガードで受けるのと同時に左ストレートを相打ちする。
第10R ガード固めてジャブ2発 ミットの持ち手交代
第11R
ハーフタイムまで
ミットの先でジャブワンツーを打ち、機を見てミットの面で左フック、左ボディアッパー、右フック、右ボディアッパー等を単発で打つ。
打ち手はジャブワンツーはパリー(ブロックパリーで小さく。ワンツーのツーをブロックパリーする時はなるべく同時にサイドステップをする。)で、左フック、左ボディアッパー、右フック、右ボディアッパー等は第3R、第4Rのよけ方でそこから第7Rの ミット(ブロックからカウンター)を行う。
① 相手の右をブロックして左フック(顔)左アッパー(肝臓)
② 相手の左をブロックして右ストレート(顔)左アッパー(肝臓)
③ 相手の右ボディをブロックして左フック(顔)左アッパー(肝臓)
④ 相手の左ボディをブロックして右アッパー(脇の下・心臓の横)左アッパー(肝臓)
残り1分30秒
第9Rに行ったガード固めてジャブ2発のミット打ちから、ミットの持ち手が機を見てミットの面で左フック、左ボディアッパー、右フック、右ボディアッパー等を単発で打つ。
打ち手は前記(ハーフタイムまでと同様のブロックからカウンター)を行う。
第12R 第11Rの内容で交代
第13R
ガード固めてジャブ2発のミット打ちから右ストレート、右フック、右ボディアッパー等を左スリップでよけた形からコンビネーション1(左スリップ左フック右ストレート左アッパー右ストレート)
ガード固めてジャブ2発のミット打ちから左ストレート、左フック、左ボディアッパー等を右ステップでよけた形からコンビネーション1(右ステップ右ストレート左フック右ストレート左アッパー右ストレート)
ガード固めてジャブ2発のミット打ちから相手のストレートを右ストレート合わせからコンビネーション1(右ストレート合わせ左フック右ストレート左アッパー右ストレート)
第14R 第13Rの内容で交代
第15R ミットで行った事を試合で使えるようにイメージしてシャドーボクシング
筋トレ、柔軟体操
私が通っていたこともあって学校の同級生も沢山入門した。
ガッツ石松さんがメキシコのロドルフォ・ゴンザレスを、接戦の末幻の右を放ち劇的なKOで破って、世界ライト級チャンピォンになった翌日の事だった。
同級生4人で練習していると突然石松さんがジムに現れて、ジムがざわめいた。練習着に着替えた石松さんは自分ら4人のいるところへやって来て、
「おまえら今から外一緒に走りに行くぞ!準備しろ!途中で俺を抜けるもんなら抜いても構わないぞ!」
私たちは、昨日世界チャンピォンになったばかりのガッツ石松さんの走る後をついて行った。
最初はジムから出たばかりのあまり人気の無い道を黙々と走っていたが、目白の駅前通りに差し掛かると様子が一変した。川村学園や学習院の女子学生達がガッツ石松さんに気がつき、「あ!ガッツ石松だ!」
「昨日世界チャンピォンになった石松だ!」と騒ぎ始めた。
上機嫌の石松さんは「ウオーッ!」と女子学生達に向って走って行って、女子学生達も「キャーッ!」と逃げたりとお祭り騒ぎとなった。
その時!空気を読めない私の仲間が、最初に言われたとおりに石松さんに追いつき、追い抜いた。途端に石松さん苦虫を噛み潰した表情で仲間の後頭部をピシャッ!と叩き、「お前、何抜いてんだ!」...(笑)
練習後マットに横になっている石松さんによく呼ばれた。メディシンボールを使ったマッサージの仕方を教わりながら石松さんをマッサージした。今でも同じように手の平の下の部分で家族が腰や足が痛い時にマッサージをするが、その時の経験や要領が身について生かされている。
マッサージをしながら石松さんが言う。
「お前の学校の先輩、この前俺とスパーやった奴、デビューしたか?」
「はい、1RKO勝ちでした。」
「そうだろう。あいつなら勝つだろう...」
そのスパー相手をした先輩には私と同級の弟がいて、話は聞いていた。酒場の喧嘩のような凄いスパーだったそうだ。お互いヒートアップして、先輩は石松さんにパッチギ(頭突き)を入れてしまったそうで、石松さんは幻の右を何度も何度も本気で打ったそうだ。その先輩は家に帰って来て黒タンになった目を押さえながら「石松たいした事ねえよ!」と負け惜しみ?を言ってたとか...
石松さんに一目置かれる先輩がうらやましく思えた。
ある日、石松さんが「おい、スパーリングやろう」と私を指名した。
その数日前、私はフェザー級新人王の佐々木さんとスパーして右ストレートボディを打った際に思いっきりヒジで叩かれて逆間接のような感じでひねって腫れ上がり、全く右腕が使えないでいた。川島トレーナーは、私が怪我しているからと他の練習生を探して連れて来た。
その練習生と石松さんのスパーリングが始まった。
練習生はスピードの有るワンツー連打で果敢に打って出たが、石松さんは余裕でかわすと普通の選手の右ストレートよりも強い左ストレートをビシッと打つ。カウンターで打つ右アッパーも凄い破壊力だ。左ボディアッパーがパン!と音をたてて入ると、練習生は悶絶してマットにひざをついた。
「立て!俺はそう言う時でも立って来たんだ。」
練習生は立ち上がり、スパーを続行した。
仮に私が怪我をしていなくてスパーリングが出来たとしても、石松さんに一目置かれるようになるには程遠いと思った。
試合会場の熊谷コサカジム
試合開始が迫り活気付いてくる
最初はキッズの試合
攻撃力で上回り右のキッズの勝ち
次は女子の試合試
左ボディアッパーが上手く手数の有る右の女子の勝ち
女子の試合
右の選手の左右連打が良かった
チーム徳のメンバ-
今日は3人が試合に出る
一番手フライ級は接戦
フライ級は、最終3R目に2度のスタンディングダウンを奪ってRSC(レフリーストップコンテスト)勝ち
勝利者盾を受け取る
ライト級はチーム徳の主将
攻撃力とパンチのパワーと切れはこちらが上回るが、
打ち合いの途中で左フックのカウンターを度々受ける
リードのさし合いではあちらが有利
ライト級の結果は判定負け
良い試合で良い経験となった
ライトヘビー級90㎏の打ち合いは豪快
パワーで圧倒的に上回り1Rレフリーストップ勝ち
試合前の準備から始まって試合する選手と応援が一体となった良い1日だった。
今度ぜひ試合の録画をみんなで観ながら1杯やりたいものだ。
高校時代ヨネクラジムに通っていた私は当時、岡崎、宇野丸と言ったプロの6回戦、8回戦の選手とたまたま良いスパーリングをして実力を認められたのか、練習生の中では練習開始と終了に全員で行う体操を責任持って行う役割だった。
ある日、松本トレーナーに「二日後の昼1時に柴田とスパーリングしろ」と言われた。
柴田国明さん。メキシコの英雄ビセンテ・サルディバルをメキシコで下しフェザー級チャンピォンとなり、Jライト級ではベン・ビラフロアーにハワイで判定勝ち。更にJライト級でアルレドンドを破って三度世界を取った天才と呼ばれた名王者。アルフレッド・エスカレラとの防衛戦を1ヶ月後に控えた円熟期。
その数日前に柴田さんのスパーリングを目の前で見た。岩本弘行さんとか当時の新人王クラスを相手に打たせてカウンターを取っていた。果敢に打ってくる相手のパンチを1発1発キャッチボールのようにブロックで受けてその受けた手でカウンターを見事に返す。隙を見て打つ左ストレートが残酷なほどに強くて早い。
今、昔の試合をビデオで見ても小刻みなスリップと鋭いショート連打、左のボディアッパーから顔へのフックの2段打ちは機械の様に精密で、神の領域と思える日本人離れしたボクシングだ。
その柴田さんとスパーリングとは、驚いたし凄い事になったと思った。
翌日学校で担任の先生にその事を話し、早退の許可をもらった。
担任の先生は「理由が理由だけに、このことはおまえと俺だけの内緒にしよう」と言ったが、すでに同級生には話してみんな知っていた(笑)。
スパーリング当日、1時になってもチャンピォンは来ない。先に自分の練習を行った。練習が終わり汗も乾いて只待つだけの時間...3時になろうとしている。前日も緊張であまり眠れなかった。このまま来ないでスパーリングやらない事になるかも...残念な気持ちとホッとした気持ちが入り混じった複雑な感じだ。その時、「こんちわ~す!」と甲高い独特なチャンピォンの声!
私はパートナーの一番手でリングに入った。
出せる力を全て出すべく距離をとって得意な左ストレート、ジャブをガンガン打った。30発ぐらい打ったが1発も当たらない。そしてその間を縫うように打ってくるチャンピォンの左ジャブが2発、3発と全てアゴをとらえて来る。ガード固めてジャブから右ストレートボディを打ったらボディが当たった。今だとばかり左ボディアッパーを打って出た。チャンピォンは待ち構えるように右フックを顔に合わせて来た。絶妙なタイミングでその右フックが鼻の角に入り、私はダウンした。
鼻血を出して倒れている私を救うようにエディ・タウンゼントトレーナーがリングに入り「ムチャヨ、ムチャヨ!」と言ってスパーをストップした。
リングでは何事も無かったように、チャンピォンが2番手の人とスパーリングを続けて行っている。
翌日練習が終ってシャワーを浴びていると、後ろで松本トレーナーと川島トレーナーが柴田さんにひそひそと話している声が聞こえる。
「倒されて落ち込んで元気が無いようだから元気付けてやれ。」
柴田さんが自分の側に来て
「元気だしなよ。昨日は打って出て来たところを合わせたからいいのが入っちゃったけど、スピードもあったし落ち込むこと無いよ。」
「はい、ありがとうございます。」
松本トレーナーは、
「13年間ボクシングをしているチャンピォンに負けて当たり前。要は経験をしてこれからどう生かすかだ」
私は、自信喪失して落ち込んでいた訳ではない。最初から圧倒的な差がある事だってもちろん承知していた。
私が思うところは、‘あの打たれたパンチが世界チャンピォンのパンチではなく、絶対に負けられない後輩のパンチだったら同じパンチでも倒れただろうかと言う自分に対する疑問‘ である。
今ここで負けたら人質に捕らわれている家族が殺されると言った追い込まれた状態で、同じパンチで倒れただろうか?
大好きな彼女が見ている前だったら倒れただろうか?
ボクシングは多分にそう言うメンタル的なところで踏ん張れたり自分を超えられる要素があるし、常に自分を叱咤し成長させる必要が有ると思う。
世界チャンピォンとのスパーリングはそう言う精神論を考えさせてくれた、良い経験だった。
グローブをはめずに行う。自分の手の平を相手の肩につける。右手は相手の左肩、左手は相手の右肩。
注意する点は爪で相手を傷つけたり突き指しないように、必ず手の平で行うこと。
いくら肩タッチと言えども、よけた弾みに顔面に手の平が当たる事も有り得るので、ガードをおろそかにしないこと。
まずは安全と言うのが魅力。それと試合と全く同じ動き(特に下半身)なのでスタミナがつく。
単純な肩タッチを成功させるのは容易ではないので、動きが機敏になるしステップが早くなる。サイドステップやフェイントが上手くなる。
拳を握った場合と手の平では距離が10cm近く違うので、手の平を当てようとすれば踏み込みが良くなる。
慣れて来たら肩だけではなく、みぞおち、わき腹にも手の平タッチをする。ボディブロックとその返しの攻撃を形良く行えるようにする。
更に慣れて来たら肩ではなくヘッドギアをつけて、おでこにタッチ出来るようにする。
先に5発当てた方が勝ちとして、競争意識を高める。
ボクシングで重大な事故が起きる可能性は、試合よりもスパーリングや練習中が多い。毎日頭部を打たれていればダメージは蓄積される。実力差があるのに真剣なスパーリング行えば尚更である。
私の教え子は卒業後プロボクサーになり、デビュー以来10戦全勝と言う輝かしい戦績で東日本新人王となったが、全日本新人王戦を前に練習中倒れ、引退せざるおえなくなった。当時はグッシーナザロフのスパーリングパートナーだった。
もう一人、母校の後輩はプロデビュー戦で後の日本チャンピォンで当時5戦全勝だった相手を破り、かなり期待されたのだが、ロッキーリンのスパーリングパートナーでやはり頭部を損傷。再起出来なかった。
拳を握らず、あるいは軽く打つマスボクシングと言う約束事の中で、本気で打ってしまって事故が起きる例も多い。軽いものだと気を抜いているところに強打を受けると、そのダメージは深刻なものとなる。後で約束事を破った事故ではなく故意の事件扱いになりかねない。
手加減が出来ない選手は力の抜きどころやパンチの強弱、リラックスする術を何時までも持てず、試合ではスタミナ切れや大振りになって成長しない。
軽く打つ約束の中で強いパンチが入ってしまうと負けん気の強い選手はやり返す。いつの間にかスパーリングに変ってしまう。先輩と後輩のマスで先輩がやってしまう例も多い。
コーチ、監督はスパーリングはもちろんの事、たとえマスでもレフェリーとして近距離で事故防止に努めなければならない。
実戦練習に勝るものは無いが後の長い人生に後遺症が残らないように、私達指導者は、リスクの少ない選手の実力向上に役立つ練習法を探し続けなければならない。
その日の試合は減量のきつかったライト級(60㎏)からライトウェルター級(63.5㎏)にクラスを上げて出たせいか、すこぶる調子が良かった。
相手選手は数ヶ月前にうちの後輩に1ラウンドKO勝ちした、強打とラッシングパワーの有る選手。
1ラウンド開始直後、得意の左ストレートボディから右フックをアゴに打つフェイントの先制打がモロに当り、続けた左ストレートも何度も決まって鼻血を出している相手選手の表情がビビッてる様に見えた。それは自分をよりリラックスさせるきっかけとなってくれた。
最終ラウンドは倒しに行くつもりで打って出た。その時、自分の左ストレートを待ち構えていたかのように右のウィービングからの鋭い右ショートフックが飛んで来た。
パンチは見えたが間に合わない。とっさのショルダーブロックや顔を横にそらすような技術は持ち合わせていなかった。グッと歯をくいしばった。「ゴツン」と言う鈍い音とともにマットに横たわってしまった。
意識はハッキリしていたが顔に重大な異常が生じていることを痛みやきしみで察知した途端、うめき声をもらしていた。立ち上がって戦ったにしても、続けて顔面を強打されれば残りの長い人生を五体不満足で暮らさなければならない恐怖が、短時間に理屈抜きで襲って来た。私はアレクシス・アルゲリョがアーロン・プライアーにダウンされて立たなかった時のように、試合を棄権した。
感動的な逆転劇で相手をヒーローにした脇役はリングを下りて鏡を見た。下の歯の真ん中が1cm程開いて血がドクドク出ている。まともにしゃべる事も出来ない。とりあえず自分の試合のレフリーをした方が、クルマでボクシング連盟の専門医の先生の所へ連れて行ってくれた。
「これは骨折しているな~」
すぐに水道橋の歯科大へと移動した。歯科大の大関先生はレントゲン写真を見ながら下アゴの正面が真っ二つに割れて、両サイドにも大きなひびが入っていると説明した。「今日は仮止めをして明日本格的に治療する」と言ってワイヤーで歯と歯の間を所々結んだ。
翌日、結んだワイヤーを全て解いて、今度はレントゲン写真と照らし合わせながら、歪みの無いように歯と歯の間を全てワイヤーで念入りに縫うように縛っていった。1度仮止めで一晩くっつきかけていた骨と骨が「ベキベキッ!」と音をたててまた剥がされて位置移動を余儀なくされる。その痛みと衝撃で顔が風船のようにみるみる腫れ上がって別人のようだ。
「大の大人がワンワン泣くのに君は強いね。」
かっぷくの良い大関先生が笑う。私は心で泣いて顔で笑う。
「年取ったらどっかの俳優さんみたいに、正面の割れたところに線が出て渋い二重アゴになるよ。」
喜んで良いやら・・・(現在まだ二重アゴにはなっていない)
それから数ヶ月間、ワイヤーでチャックされた口にまともな食料は入らず、ミキサーですりおろした流動食を流し込んだ。途中で飽きて何度も体が拒絶した。体重は試合の時から更に落ちてライト級を余裕で下回った。
私が高校生の時観た、モハメッド・アリがケン・ノートンにアゴを割られた時ってこんな感じだったんだな~と思った。最終ラウンドまで頑張ったアリは凄いと思う。
それから、試合中アゴを割られても最後まで頑張って判定まで行く選手の試合をいくつか観た。沖縄の仲里選手、協栄ジムの坂田健史選手、特に坂田健史選手の試合は感動した。
坂田選手は私よりももっと凄い骨折で、歯が殆ど陥没して(粉砕骨折?)歯茎しか見えなくて出血も止まらないまま判定まで戦った強靭な精神力の持ち主。試合にかける気持ちが並外れた尊敬する選手です。
私の試合は、タイトルもかかっていないオープン戦に過ぎなかったが、結果、アゴが割れても闘争本能でなりふり構わず最後まで戦ってしまう根性や勇気の無い、チキンハートである自分を確認した。
只、自分なりに褒めてあげたいのは、そんな自分を叱咤してアゴが完治した後も2試合出て、一つは負けたけれどもう一つは勝った事である。
リングの中で殴りあう修羅場、ボクシングは、自分にとっては無駄ではなく尊いものだった。
監督経験も3年目に入り、大会で優勝するのも当然と言う雰囲気が部の中に漂い始めていた頃で、選手達もしきりに勝ち方にこだわり始めていた。
私も3年連続優勝を確信しながら有頂天になっていた。
こう言うときには必ず手痛いしっぺ返しを受けるのが、世の常と言うものである。
今、思い出しても赤面してしまう出来事とは・・・。
私は高校のボクシング部の監督だったので、只単にボクシング部を強くするためだけではなく、教育的な立場で選手を指導しなければいけなかった。
もちろん才能があっても不まじめな選手よりも、才能がなくてもまじめに練習に取り組む選手の方を生かすように指導した。
だが、この年の1.2年生達は特に素直で、技術指導をすると目を輝かせて聞き入る”ボクシング大好き少年”が多く、彼らを気に入ってた私は、受けを狙ってつい”裏技”なるものを教えて得意がっていた。
その中の一つに、
相手からダウンを奪った時、レフリ-の指示したコ-ナ-で待機するが、カウント8になる頃にレフリ-の真後ろにそっと近づき、ダメ-ジを追った相手選手の視界から完全に隠れておく。そして「ボックス」の声と同時にレフリ-の死角から突然飛び出し連打する。見えないところからいきなり飛び出して驚かせ、パニック状態にする。
と教えた事があった。
もちろんこれは、レフリ-が「ボックス」と言う前に両選手を確認すれば出来ないし、相手セコンドの抗議があれば、レフリ-も気が付く事である。
だが好奇心旺盛で練習熱心な我が選手達は、その年の大会でこの裏技を見事に実践し、そして成功させた。しかも私がレフリ-の時に!
レフリ-の”死角”を利用された私は、レフリ-の”資格”が無いと嘆く羽目となった。
左(リード)のワンポイントマスの勝ち抜き戦を行いました。
先に鏡に向って全員でリードパンチの練習をします。
「よけて打つ」練習から「打ってよけて打つ」、「ジャブからよけて打つ」、「リードストレート、フック、アッパーをおりまぜて色んな連打」、「コンビネーションディフェンス」等。
そして1Rのシャドーボクシングの後、全員マウスピース、ヘッドギアー、グローブをつけて「ワンポイントマス」開始。軽い階級からリングサイドにスタンバイして始まります。
「ワンポイントマス」とは、空手の組み手で言う「1本」が決まると終了して、勝った方が次の相手と続けて「1本」を競う独特な練習方法
慣れて来ると中々クリーンヒット(1本)が無い。
ディフェンスが良くなり、リードも上手くなる。
フェイントを使うのがとても有効
両手有りの相手とリードだけで戦えるようになれば、申し分ない。
メタボが気になっていたので2009年5月1日より減量を開始した。
元々週1回はボクシングのハードな練習をこなしているし、トレッキング、渓流釣りと言ったアウトドアも月3回位は行ってるので、食欲だけ抑えれば体重を減らす自信は有った。過去ボクサーだった頃10kg以上の減量を何度も成功させて試合に出た経験も有る。
昔行った減量は今よりも分かりやすく簡単だった。要は体重が落ちるまでもくもくと走り続ければそれで良かった。スタミナ作りは練習だけで十分、後はマイペースで長距離を10km~15km走り続けるだけで目的を達成出来た。
今の減量は当時とは違う。まず走る時間が無い。それと当時は試合までの減量だったが、今度のは終わりの無いいつまでも調整し続けなければいけない減量だ。根気がいる。
今回は1日3食以上食べていた乱れた食生活を辞めて、1日晩飯だけにした。
1日1食だけならば、ある程度思いっきり食べても摂取カロリーはたかが知れている。
キリキリと空腹で辛い状態でも、自分の胃じゃあ無いから関係ないと思う事にして我慢した。次第に慣れて来て、その分夕食が美味しく有り難い。無心にダラダラと時間が過ぎる事も無く、常に頑張って戦っている充実感も有る。
だが、このまま1日1食の生活を続けて行くとどんどん痩せてしまうので、その調整加減がこれからの悩みだと思っていた。そして多少の間食をするようにした。
栄養のバランスも考えて「モリンガ」と言う総合サプリメントを1日1回飲む事にした。
モリンガ(400粒入) [商品番号:ke3047]
体調が良いのはもちろんの事、ここ数年ひどかった花粉症被害に2月26日現在、全くあわずに鼻の通りが良い。
とは言ってもブルーベリー狩りに行ってブルーベリーを食べ始めた途端に良く見える気がするぐらいの単純な奴だから、暗示の力が支配しているだけで、もう少し立つと目や鼻を真っ赤にしてビービーしているかも知れない。
年末、社会人のチームであるボクシングの練習会は、たびたび人数が集まらずに中止が続いた。わたしにとって汗をかきエネルギーを使う場が減ってしまった。正月の休みや食事の誘惑で常時感じていなければならない空腹感を感じない生活に戻っていた。危ない・・・! おまけに大好きなカレーライスの夕食が何度かあり、バレンタインのチョコがトドメとなってしまった。
減量を始める前までは80㎏~82㎏有った体重が、減量して練習が終ると71.5㎏で安定していたのだが、最近練習が終って計ったら73.5㎏!
メンバーを教える時間と自分が動く時間をうまく使い分けていかないと。
後、筋トレでぜい肉をもっと減らそうと思う。
今でも腹に力をいれれば腹筋はかなりついて見えるが、もっと腹筋運動を沢山やって夏までに腹筋ボコボコになって見ようと思う。
現役時代の徳(当時22才)
当時の体重63.5㎏
格闘家の面構え(アフロヘアはパンチパーマがのびただけ)
2月23日(火)練習参加メンバー。私を含めると11名。
チームは現在25名。新しいメンバーが中心となって来ました。
指導する立場からすれば、選手がスパーリングや非公式試合で勝つのも嬉しいことですが、公式試合で勝ち抜いてランキングに入ったり、チャンピォンになるのが指導者冥利に尽きるもの。
今年も公式試合で活躍してほしいです。
ある環境が揃った時。
その環境とは傘を手にした人がゴルフのスウィングをしてしまう時と似ている。
そしてダンスに夢中の人がつい踊ってしまうのとは更に似ている。
NO1. 駅のホームで電車を待っている時
NO2. 道で信号待ちしている時
NO3. トイレの手洗いの鏡が大きい時
NO4. 授業中
NO5. 電車の座席でボクシングの想像の世界に入り込んだ時
さすがに4と5では肩がピクピクと動く程度だが、歩きながら「シッ!シッ!」と言いながら歩く危ない奴、小刻みなスリッピング(頭を振って相手のパンチをかわす)をしながら歩く奴、人ごみがやたら好きでサイドステップをしながら人をかわして歩く奴。
こうなると殆どボクシングジャンキーである。
私に至ってはフライフィッシングでヤマメがフライをくわえた途端に合わせるタイミングを、相手のパンチをよけて打つタイミングに見立てて実践している。
・鏡に向って全員で基礎練習
1R リズムステップ
2R 足の交差運動
3R 座って打つ練習
4R ミット(ブロックからカウンター)
5R ミット(ブロックからカウンター)交代 / 監督ミットで確認
6R グロービングして押し相撲
7R 条件対象(スリップ、サイドステップからカウンター)
8R 条件対象(スリップ、サイドステップからカウンター)交代 / 監督ミットで確認
9R シャドー リードからブロック /監督ミット確認
10R シャドー リードからコンビネーション/監督ミット確認
11R シャドー 声援に合わせた動き
12R シャドー 声援に合わせた動き
13R ノンストップシャドー
14R サンドバック、マス
15R サンドバック、マス
16R サンドバック、マス
・筋トレ
・柔軟
会場となった京王線南平の「南平体育館」
試合を行うリング
試合前、検診計量の説明
組み合わせが決まり明日の試合の為に一斉にウォーミングアップ。
他の選手がみんな強そうに見える。
LW級は1回戦RSC勝ち。
2回戦のリングに上がる。
60戦を超えるうちの選手と互角に渡り合う相手選手。強い。
接戦にセコンドの動きも慌ただしくなる。
結果は僅差の判定負け。相手はこの後勝ち上がり優勝した。
W級1回戦
はやる気持ちを抑えてゴングを待つ。
ナイスリード
壮絶な打ち合いを終えて判定を待つ。
結果は僅差の判定負け。
会場の誰もが勝ちを信じたが、肩のプッシングに対するジャッジの減点が有った様だ。
相手は全日本ランキング3位の自衛隊の選手で、この大会では決勝まで進んで準優勝となった。
チーム徳からは後Fe級が1回戦判定負け。LH級は相手がいなくて認定優勝となった。
東京都は軽量級の3階級で優勝して、団体総合優勝した。
声援1.★プレッシャー
声援2.★リードからブロック
声援3.★リードからコンビネーション
声援4.★自分から 回して
声援5. 位置移動
声援6. 上下
声援7. ナイスボディ
声援8. ★チャンス!フォロー
声援9. ロープ際
声援10.ストップ、ボックス
声援11.ハーフタイム
声援12 ホールド
声援13.★ラスト30
試合中に起こるあらゆる場面を想定して、チームの応援リーダーの声に合わせて瞬時に反応できるように練習する。
ベテランの相手選手は相手チームのアドバイスを試合中に聞きながら、反応するので暗号を覚えて練習すると良い。当チームでもハングルを積極的に取り入れている。場合によって日本語の方が相手にプレッシャーを与えたり有利な言葉は日本語にしている。
声援1.「プレッシャー」
① プレッシャー左スリップ左サイドステップ
② プレッシャー左サイドステップ左ストレート
③ プレッシャー右ステップ右ストレート
④ プレッシャー左ストレート合わせ
⑤ プレッシャー右ストレート合わせ
上級編
⑥ プレッシャー左スリップからのコンビネーション1
⑦ プレッシャー 右ステップ右ストレートからのコンビネーション1
※「プレッシャー」とはオンガード(構え)を手首に力を込めて10cm程前方上に出すのと同時に前足でステップの音を立てる事で、フェイントにもなり、見えないノーモーションのパンチをブロックも出来、ロープに詰めた相手が回ろうとする方向を瞬時に捕らえる手段にもなり、相手に緊張度を高めさせる効果も有る。カウンターを狙っている相手にプレッシャーモーションで先にそのカウンターを打たせてそれにカウンターを決める事も出来る。
※「合わせ」とは相打ちの事で、「左ストレート合わせ」は左ストレートを打つと同時にアゴの右先端を右胸に付けて相手のストレートをかわす。 「右ストレート合わせ」は右ストレートを打つと同時にアゴの左先端を左胸に付けて相手のストレートをかわす。
声援2.「リードからブロック」
● 出来て当たり前の技
① 右パリー左ストレート
② 右スリップ左ストレート
③ 左スリップ左ストレート
④ 左ストレート右パリー左ストレート
● 先手リード
① 左ストレート内ブロック左ストレート
② 左ストレート右スリップ左ストレート
③ 左ストレート左スリップ左ストレート
④ ガード固めて2発目当てるジャブ
● ジャブから
① ジャブから内ブロック左ストレート
② ジャブから右スリップ左ストレート
③ ジャブから左スリップ左ストレート
④ ジャブから左ストレート合わせ~(コンビネーション3)
⑤ ジャブから右ストレート合わせ~(コンビネーション1)
● その他ジャブ
① ガード固めてジャブ5発
② ワンツーに勝つジャブ
● ブロック(上記多彩なリードを打ちながら相手のパンチをブロックして打つ)
① 相手の右をブロックして左フック(顔)左アッパー(肝臓)
② 相手の左をブロックして右ストレート(顔)左アッパー(肝臓)
③ 相手の右ボディをブロックして左フック(顔)左アッパー(肝臓)
④ 相手の左ボディをブロックして右アッパー(脇の下・心臓の横)左アッパー(肝臓)
声援3.「リードからコンビネーション 」
上記多彩なリードを打ちながら
① 右ストレート合わせからコンビネーション1
② 左スリップからコンビネーション1
③ 右ステップ右ストレートからコンビネーション1
声援4.「自分から 回して」
① 左サイドステップジャブ2発からワンツー
② 右ステップ右ストレートからワンツー
③ 左フックで回ってワンツー
※①~②~③、②~③~①、③~①~②と動けるように練習する。
声援5.「位置移動」
① ワンツーから左サイドステップジャブ2発
② ワンツーから右ステップ右ストレートからワンツー
③ ワンツーから左フックで回る
声援6.「上下」
① ジャブワンツー(ボディ)ジャブワンツー(顔)ジャブワンツー(ボディ)左ストレート(顔)右ストレート(ボディ)左ストレート(ボディ)右ストレート(顔)
② ワンツー(ボディ)ワンツースリー(顔)フォー(ボディ)左ストレート(顔)右ストレート(ボディ)左ストレート(ボディ)右ストレート(顔)
※相手に考える間を与えないように早く続ける。
声援7.「ナイスボディ」
① 右ストレートボディ合わせからコンビネーション1
② コンビネーション3
③ コンビネーション6
※6の上下で明らかに効果が有った場合、ボディでフィニッシュするつもりでガンガン打つ。
声援8.★「チャンス!フォロー」
● チャンス
① ワンツー連打から左アッパーワンツー連打 又はワンツー連打から右アッパーワンツー連打
② コンビネーション1を3回
③ コンビネーション2を3回
④ コンビネーション1~コンビネーション2~コンビネーション6
※チャンス!と言う声援で連打を打った後、相手が必ず打ち返して来ると言うのを想定してフォローの動きを入れる。
● フォロー
① 左サイドステップジャブ2発から左回り
② 右ステップ右ストレートから右スリップ右サイドステップ右回り
③ 左フック2発で回る
※①~②~③を続けて2回転
声援9.「ロープ際」
① 長距離の場合・左サイドステップジャブ2発からコンビネーション1
② 長距離の場合・右ステップ右ストレートからコンビネーション1
③ 中間距離の場合・左フックで回ってコンビネーション1
④ 短距離の場合・コンビネーション2を最後の左フックで回ってコンビネーション1
声援10.「ストップ、ボックス」
① 右ステップ右ストレートからワンツー
② 左フックで回ってワンツー
※声援4の②、③と同じ動き。レフェリーが試合中に「ストップ」をかけた時ガードを上げたまま臨戦態勢でいる。レフェリーが「ボックス」といった途端、サイドより「自分から」先手で攻撃。
声援11.「ハーフタイム 」
① 倒せる得意のパンチ又はコンビネーションを打つ (思い切り1発を狙う)
② 左ワンツー右ワンツーを2回
※ラウンドの半分を知らせる「ハーフタイム」で行う。「左ワンツー」とは相手のワン、又はワンツーに対して左にステップしてよけるのと同時に左ストレートを打ち右ストレートを打つ事。「右ワンツー」とは相手のワン、又はワンツーに対して右にステップしてよけるのと同時に左ストレートを打ち右ストレートを打つ事。どちらもKOパンチ。
声援12.「ホールド」
① コンビネーション2
※接近戦のコンビネーション。相手に頭を抑えられたり腕を掴まれてる状態なのでフックは顔にアッパーはボディに打つ。左手を掴まれていて出せなければ右に思い切り回りながら引っ張って右ストレートを何度も打つ。 右手を掴まれていて出せなければ左に思い切り回りながら引っ張って左ストレートを何度も打つ。掴まれている手を引っ張る事によりホールドをレフェリーにアピール出来る。
声援13.★「ラスト30」
① 右ストレート合わせからコンビネーション1
② 右ステップ右ストレートからコンビネーション1
③ 左スリップからコンビネーション1
※「声援3.リードからコンビネーション」と同じ動き。相手の攻撃に反応して次々に打つ。相手が打ってこなければ 「声援1.★プレッシャー 」をかけて打つ。
★7つのコンビネーションブロー(上に記載のコンビネーションの詳細)
1.ワンツー左フック右ストレート左アッパー右ストレート
2.左スリップ+ステップイン左フック右フック左アッパー左アッパー右アッパー左フック (接近戦応用技多い)
3.左フック(顔)左アッパー(ボディ)
4.左アッパー(ボディ)右ストレート(顔)右アッパー(ボディ)左フック(顔)
応用(逆バージョン)右アッパー(ボディ)左フック(顔)左アッパー(ボディ)右ストレート(顔)
5.左スリップ+ステップインボディ4発から左フック右ストレート左フック(顔)左アッパー(ボディ)
6.右スリップ+ステップイン右アッパー(ボディ)左アッパー(ボディ)左フック右ストレート左フック(顔)左アッパー(ボディ)
7.右スリップ+ステップイン右アッパー(ボディ)左アッパー(ボディ)を3回繰り返し左フック右ストレート左フック(顔)左アッパー(ボディ)
コンビネーション1とコンビネーション2はどちらも3回転打てるように練習する。
★コンビネーション1のバリエーション
・ワンツー左フック右ストレート左アッパー右ストレート
・ジャブから右ストレート合わせ左フック右ストレート左アッパー右ストレート
・ジャブから右ストレートボディ合わせ左フック右ストレート左アッパー右ストレート
・左スリップ左フック右ストレート左アッパー右ストレート(プレッシャーからも行う)
・右ステップ右ストレート左フック右ストレート左アッパー右ストレート(プレッシャーからも行う)
・左フックで回ってワンツー左フック右ストレート左アッパー右ストレート
・ステップイン+ブロック右ストレート合わせから左フック右ストレート左アッパー右ストレート
★コンビネーション2のバリエーション
・ 左スリップ+ステップイン左フック右フック左アッパー左アッパー右アッパー左フック
・全力で3回転
・軽くずーっと打ち続ける
・軽くずーっと打ち続けながら各3発目を強く打つ(強弱)
・軽くずーっと打ち続けながら相手が返してきたパンチをステップイン+ブロックから左フックを強く打ち、また軽くずーっと打ち続ける。
・ロープに詰めて最後の左フックで回り、右アッパーボディ
・ロープに詰めて2の後、右フックで回り左アッパーボディ
・相手が(ホールド)つかんできたら、瞬発力でアッパーはボディに切りかえる
・相手が(ホールド)はさんできたら、はさまれた腕を引っ張って打つ
東京朝高ボクシング部後援会長である私は、
選手、監督17名にご馳走しました。
今日のスパーリングでは二人の選手が特に目をひきました。
バンタム級の選手は接近戦の上手い力強いファイター。Lウェルター級の選手は体が柔らかく、多彩なコンビネーションブローを打つアウトボクサー。きっと春の選抜、インターハイ、国体で活躍することでしょう。
習志野高校ボクシング部は1年生の時は他校とあまり差が無いが、2年生になると他校よりも抜きん出て来る。そして全国の強豪高の常連として毎年注目の的となっている。
練習がシステム化されていて、「4番打て」、「5番打て」と言うコンビネーションブローの暗号が飛び交う。私の教え方と非常に良く似ていて以前から興味が有った。
来年は習志野高校で定期スパーを行うので、ぜひ習志野まで行って観戦しようと思った。